daoistのブログ

最近自分が関心を持って取り組んでいることを紹介します。

あなたのブログ記事は、ChatGPTが書いたものか、すでにGoogleにはお見通し?

今回は、AI(人工知能)が生成する文章について、特にGoogle検索エンジンにどのように評価されるのか、WEBシステム・インターネットのプロの視点から考察したいと思います。

生成AI 花盛り

私たちの周りでは、AIが次々と新しい技術を生み出しています。その中でも、「生成AI」という分野が注目されています。生成AIとは、人間が行ってきた創造的な作業をAIが実行する技術のことで、文章の作成や画像生成などが挙げられます。

<h3>ChatGPTにブログを書かせたら良いのでは?</h3>

生成AIの一つであるChatGPTは、私たちが書く文章を模倣し、自然な文章を自動生成することができます。ブログ記事をChatGPTに書かせることで、時間と労力を節約でき、また、幅広い情報を取り入れることも可能です。

しかし、ChatGPTによって書かれた文章がGoogle検索エンジンにどのように評価されるのか、これは重要な問題です。

あなたの記事は、すでにGoogleに見切られている

Google検索エンジンは非常に進化しており、AIが生成した文章を判別する能力も持つと言われています。しかし、重要なことは、Googleが排除するのは「質の低いコンテンツ」であり、AIが生成したからといって必ずしも排除されるわけではありません。

Googleの評価基準

Googleは、ユーザーにとって価値のある情報を提供することを最優先に考えています。そのため、原則として、ユーザーにとって有益な情報を提供する記事であれば、人間が書いたものであろうとAIが書いたものであろうと評価は変わらないのです。

あなたの記事がAIで書かれているかを判定するツール

それでも、「自分の記事がAIで書かれているかどうかを判定できるツールはないのか?」と思われる方もいるかもしれません。

「AI DETECTOR」というツールがあります。

contentatscale.ai

表示は英語ですが、日本語の文章を入れても判定してくれます。

AI Contents Detector操作画面



AIに書かせた文章を入れてみたところ、13%と判定されています。数字が小さいほどAIが書いたという判定です。
なお、文章にはある程度の長さが無いと、エラーになって判定してくれませんので、ご注意ください。

AIで判定されていないように変更するコマンドプロンプト

さて、AIが生成した文章がGoogleに見破られないようにするには、どうすればよいのでしょうか。

「言い換えツール」というものがあり、検索すると幾つも出てきます。これらは特定のAIの特徴を回避するのに使われる事があります。
例えば、ChatGPT3.5が出力した文章をツールに通すと、自動的に単語を同じ意味の別の単語に置き換えた文章を提示してくれます。
そのツールはChatGPT3.5とは別のロジックで動作しているため、「ChatGPT3.5らしさ」が減る訳です。

ただし、Googleがチェックするのは「生成AI全般」を対象にしているものと思われます。このため、「ChatGPT3.5ではないツールを使った『AI生成文章』」と判定される可能性が残ります。
既にChatGPTも4が登場しており、出力される高度な文章を「ぼんやりした文章」にしてしまい兼ねない「言い換えツール」の利用は古い手法になりつつあるかもしれません。

なお、利用する際は一つ注意が必要です。
言い換えはランダムなので、元の文章で同一の単語が複数回出てくる場合、別々の単語になる事が普通にあります。
表現が豊かになっているのであれば良いのですが、固有名詞のように同一でないと都合の悪い用語の場合は改めて手動で修正が必要でしょう。

ですが、そういったツールを使うよりも大切なことは、AIが生成した文章をそのまま公開するのではなく、人間が最終的なチェックを行うことです。AIは高度な文章生成能力を持っていますが、完全に人間の感覚や文化的背景を理解することは難しいです。
そのため、人間がチェックを行い、想定読者の役に立つように適切な修正を加えることが重要です。

それでも修正量が少ないに越したことはありません。そのためには幾つかの方法があります。

詳細な指示を提供する

ChatGPTはユーザーからの指示に基づいて文章を生成します。したがって、漠然とした指示ではなく、詳細な指示を提供することで、より自然な文体や内容を持つ文章を生成することができます。
たとえば、
「自然食品についての文章を作成してください」
ではなく
「私は30代の女性で、健康に非常に関心があり、自然食品について語る文章を作成してください」
のように具体的に指示すると、目的に合った文章を生成できます。

多様な文章を生成

ChatGPTは、同じ指示に対しても異なる文章を生成する能力があります。複数回の生成を試み、最も自然で適切な文章を選ぶことで、人間が書いたと見間違えられるような文章を作り出すことが期待できます。

また、生成された文章を修正する際に使えるテクニックもあります。

<h4>人間らしい誤りを含める</h4>
人間の文章は完全ではなく、時折誤りや打ち間違えが含まれることがあります。完璧すぎる文章はAIによる生成を疑われる可能性があります。
そのため、意図的に表現を変えてみる手があります。例えば、固い表現の中に口語表現を混ぜることで、より人間らしい文章に見えるようになります。ただし、これは読者に誤解や不信感を与えないよう注意が必要です。


こういった手間を惜しめば、googleから「ユーザーにとって有益な情報を提供していない記事」と判定される可能性があり、それが「AI記事だから評価が低い」という結果に見える事になります。

さらに、Googleは記事の更新頻度も評価基準の一つとしています。そのため、定期的に記事を更新することで、Googleの評価を高めることが可能です。

まとめ

生成AI、特にChatGPTは、ブログ記事作成の強力な助けとなります。しかし、その記事がGoogleによってどのように評価されるかは、その記事がユーザーにとって有益な情報を提供しているかどうかに左右されます。

AIが生成した記事をそのまま公開するのではなく、人間が最終的なチェックを行い、適切な修正を加えることが重要です。また、記事の更新頻度もGoogleの評価を左右する要素の一つであるため、定期的に記事を更新することも忘れてはなりません。

最後に、AIが生成した文章がGoogleに見破られるかどうかを心配するよりも、自分の記事が読者にとって有益な情報を提供しているかどうかを常に考えることが、Googleの評価を高める最善の方法であると言えます。

今後も、このようなテクノロジーの進化とそれが私たちの生活に及ぼす影響について、常に最新の情報を提供していきたいと思います。